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粉瘤

粉瘤

粉瘤(ふんりゅう・アテローム)とは?

粉瘤(ふんりゅう)、別名アテロームは、皮膚の下に袋状の組織ができ、そこに老廃物や皮脂が溜まっている良性の皮膚腫瘍です。身体のどこにでもできる可能性がありますが、できやすい部位は顔、首、背中、おしり、耳の後ろなどです。
粉瘤は自然に治癒することは少なく、徐々に大きくなったり、赤く腫れて痛みや炎症を起こしたりする可能性がありますので早めの診察・治療が大切です。

粉瘤の特徴

  • 中央に黒い点のような開口部が見られることが多い
  • 圧迫すると開口部から臭いのする内容物が出てくることがある
  • 触れると弾力があり、皮膚の下でコロコロ動くような感じがある
  • 時間とともに徐々に大きくなる
  • 炎症を起こすと赤く腫れて痛みや膿が出る(この場合「炎症性粉瘤」と呼びます)

粉瘤の治療方法

状態 治療法
炎症がない 根治のためには手術による摘出術をする必要があります。
炎症がある 粉瘤の袋が皮膚の内部で破裂したり細菌感染を起こしたりして、赤く腫れたものは炎症性粉瘤と呼ばれます。
炎症がひどいうちは手術が出来ませんので、抗生物質による薬物治療や、内部に膿が溜まっている場合には局所麻酔下で切開排膿処置を行い、炎症を抑えます。
その後、炎症がおさまってから根治的な手術を行います。

手術について

当院では局所麻酔下の日帰り手術を行っております。
なお、手術は完全予約制となりますので、初診当日に切除を行うことは原則としてありません。
(痛みや腫れが強い場合は、初診当日に切開排膿処置を行う場合があります。)

まずは診察を受けていただき、当院で手術可能な場合は日時のご相談をさせて頂きます。

手術は基本的に平日14時半から15時の時間帯にさせていただいておりますが、ご都合に応じて適宜ご相談可能です。
未成年の方は必ず保護者様と一緒にご来院頂くようにお願い致します。
(当院では中学生以下の患者様の手術は対応しておりません。)

くりぬき法

術後の傷跡をなるべく小さく、目立ちにくくするために当院では「くりぬき法」という最小限の切開で粉瘤を摘出する手術を可能な限り行うようにしています。
円形のメスのような手術器具で粉瘤に数ミリ程度の穴を開けて粉瘤の内容物を押し出し、袋をしぼませてから摘出する方法です。最後に穴の縫合を行います。

粉瘤の大きさや経過によっては、くりぬき法が適さず、紡錘形にメスで皮膚を切開し粉瘤を摘出する方法で行う場合もあります。
診察によって、くりぬき法と通常の切除とでどちらが適切な手術方法かを確認し、ご提案させていただきます。

なお、粉瘤の部位や大きさによっては、より設備が整った総合病院や大学病院への紹介が必要となることがありますので、ご了承ください。

手術の流れ

手術が初めての方にも安心して受けていただけるよう、手術の流れをわかりやすくご案内します。

1初診・診察

  • まずは通常の診察で粉瘤の大きさや深さ、可動性などを確認
  • 手術の適応かどうか、当院での手術が可能か、手術方法についてご説明します。当院で手術を行う場合は、手術前の血液検査を行います。

※炎症を起こしている場合(赤く腫れている・膿が出ているなど)は、まずは内服治療や切開排膿処置を行います。

2手術のご予約

原則として初診とは別日に手術のご予約をお取りします。

3手術当日

  • 手術部位の確認・マーキング
  • 局所麻酔を注射で行い、痛みを取り除いた状態で手術開始
  • 粉瘤を丁寧に取り除き、縫合します。
  • 処置時間は通常30分程度です(部位・大きさにより前後します)。

※出血や感染を防ぐため、術後はガーゼ保護を行います。
※摘出した腫瘍は病理組織学的検査に提出し確定診断を行います。

4術後のご説明・ご帰宅

  • 手術後は、ご自宅での処置方法・生活上の注意点などをご説明します。
  • 軟膏や内服薬(抗生剤・痛み止め)を処方いたします。

5再診・抜糸

  • 手術から約1週間後に受診していただき、傷の治り具合や感染の有無などを確認し、問題なければ抜糸を行います(縫合した場合)。
  • 術後の傷あとをより目立ちにくくするために、テーピング指導を行います。
  • 手術から約1か月後に受診していただき、傷あとの経過を確認し、病理組織学的検査の結果をご説明します。

6その後の経過観察

粉瘤はまれに再発する場合もあるため、しこりや変化があれば早めにご相談ください

よくあるご質問

粉瘤は自然に治りますか?

自然に消えることはなく、徐々に大きくなることが多いです。

自分でつぶしたら治りますか?

つぶして一時的に内容物が出ても、袋が残っていれば再発します。根治的には袋ごと取り除く手術が必要です。また粉瘤を無理につぶすと、細菌感染を起こし炎症や痛みを伴うことがありますので、まずは診察にお越しください。

手術の痛みはありますか?

手術中は局所麻酔を行うため痛みはほとんどありません。また、くりぬき法であれば傷跡は数ミリ程度と非常に小さいため、術後の痛みも少ないことが多いです。

手術後、傷跡は残りますか?

傷跡は部位や体質によって個人差がありますが、傷跡が小さく済むよう、くりぬき法で可能な限り行います。術後しばらくは薄く傷跡が残りますが、時間とともに目立たなくなることがほとんどです。
また、なるべく傷跡をきれいするため、テーピングなどアフターケアもご提案させていただきます。

粉瘤摘出後に再発はありますか?

くりぬき法や外科的摘出術で粉瘤を袋ごと完全に摘出できた場合は、再発はほとんどありません。しかし、炎症を繰り返していると、粉瘤の袋が破れてまわりに散らばってしまっていたり、袋の一部がまわりの組織と癒着していたりするため、完全に取り切れず再発する可能性がやや高くなります。